人類の遠い祖先か 中国で古代生物の化石発見

人類の遠い祖先か 中国で古代生物の化石発見

英ケンブリッジ大学、ドイツのカッセル大学、中国の西北大学などの研究者による合同チームによると、中国北西部の陝西(せんせい)省で約5億4000万年前に生息していたと推定される古代生物の化石が発見された。
体のサイズに比べて異様に大きな口を持つこの生物は「人類を含む多種多様な生物の共通の祖先である可能性がある」という。英学術誌「ネイチャー」に論文が掲載された。
研究者らは、この生物が後口動物上門に分類される新種だと判断し、サッコリタス・コロナリウス(Saccorhytus coronarious)と命名した。属名のサッコリタスは「袋状の体」、種名のコロナリウスは「王冠状の口」に由来するという。
この生物が約5億4000万年前の古生代カンブリア紀に生息していたと考えられ、後口動物の化石としては最古のものとされる。

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