後期難波宮の「官衙」など役所建物群跡見つかる

後期難波宮の「官衙」など役所建物群跡見つかる

大阪市教育委員会は11月30日、奈良時代、726年に聖武天皇が造営した後期難波宮(大阪市中央区)で、役人が文書処理など執務した役所「官衙」とみられる建物群の跡が見つかったと発表した。
官衙跡は、7世紀中ごろの飛鳥時代、孝徳天皇によって整備された前期難波宮では発見されていたが、後期難波宮で確認されたのは初めて。
発掘現場は、天皇が重要儀式や執務をした大極殿など主要建物群の西側。塀とみられる柱穴で仕切られた区域に、4棟の掘っ立て柱式建物群が見つかり、うち2つは官衙によくみられる細長い建物だった。
官衙跡のすぐ北側には東西に一直線に並ぶ11個の柱穴を発見。天皇が出入りするような格式の高い門を構えた「五間門区画」の一部とみられ、南北約200㍍、東西約120㍍以上の大規模施設があったことも判明した。
現地説明会は12月3日、13時~15時。

前に戻る