石田三成の重臣・島左近の直筆、書状2通発見
東京大史料編纂所などが7月1日、大阪府内で石田三成の重臣・島左近(不詳~1600年)の直筆とみられる書状2通が見つかったと発表した。
1通は1590年7月19日付で常陸国(茨城県)を治めた佐竹義宣(よしのぶ)の重臣・小貫頼久宛てで、豊臣方に人質を出すのを渋る近隣大名への対応を相談している。もう一通は同25日付で、一族の佐竹義久宛て。当時、佐竹氏に預けられていた織田信長の次男、信雄(のぶかつ)への対応をねぎらっている。
島左近は、器量、世間の声望などから「三成に過ぎたるもの」と称された武将だが、史料が少なく謎が多い。左近の直筆書状の発見は初めて。