新婚 三島由紀夫の幸せ報告 手紙見つかる
作家の三島由紀夫(1925~70年)が、新婚旅行中に書いた英文の手紙が見つかった。米出版社の社長宛てで、妻の瑤子さんを「かわいくて良い子(cute and sweet)」と紹介するなど、後年の三島のイメージからはあまり連想できないほど、幸せがにじむ文面が綴られている。
手紙は1958年6月4日付。33歳の三島が新婚旅行中の宿泊先だった箱根富士屋ホテルの便箋2枚を使い、『仮面の告白』英語版の出版社の社長に近況を報告したものだ。
三島は母の手術と回復を報告。続けて「私は6月1日に結婚しました。今はハネムーン中です。私の妻瑤子は21歳の大学生です。彼女はとてもかわいくて、良い子です」と紹介している。手紙は米国の骨董商が見つけた。