国内最古の青銅鏡鋳型 紀元前2世紀 福岡で初出土
福岡県春日市教育委員会は5月27日、市内の須玖(すぐ)タカウタ遺跡で国内最古となる紀元前2世紀ごろ(弥生時代中期前半)の青銅鏡「多紐(たちゅう)鏡」鋳型の破片が初めて出土したと発表した。これにより、国内の青銅器生産の開始時期が200~150年さかのぼる。多紐鏡は国内に最初に流入した青銅鏡で、これまで鋳型が見つかっていなかったため、すべて朝鮮半島から伝来したものと考えられていたが、今回に出土で国内での生産の可能性も出てきた。出土した鋳型は長さ5.1㌢、幅2.5㌢、厚さ2.3㌢。