春日大社で「仮殿遷座祭」ご神体を仮殿に移す
春日大社(奈良市)で3月27日夜、国宝・本殿などを20年に一度修復する式年造替(しきねんそうたい)に伴い、工事前にご神体を別の建物に移す儀式「仮殿遷座祭(かりでんせんざさい)」があった。暗闇に提灯を携えた神職の列が参道を進み、白い大幕をくぐって本殿へ向かった。花山院弘匡宮司が小声で「秘文ノ祝詞(ひもんののりと)」を奏上。神職の「オー」という声と雅楽の演奏が響く中、ご神体4柱が本殿の西側にある移殿に運ばれた。ご神体を再び本殿に戻す「本殿遷座祭」は2016年11月に行われる。