シャープ戴会長 来年退任 次の世代にバトン

シャープの戴正呉会長兼最高経営責任者(CEO)は8月12日、従業員向けメッセージで「シャープの将来を託せる次期CEOを社内外から探している」とし、2022年3月までに退任する意向を明らかにした。2022年の株主総会までに後継者を決めるという。
台湾・鴻海精密工業出身の戴氏は、シャープが鴻海傘下に入った平成28年以降の5年間に、コスト構造の大胆な改善に取り組み、懸案の東証一部復帰や業績の大幅改善を果たした。2020年6月に会長兼社長を務めていた戴氏が社長職を退任し、当時副社長だった野村勝明氏が社長に昇格している。戴氏は2020年には70歳を迎えるとして「次の世代にバトンをつなぐことが私の使命」と強調した。

前に戻る