宮内庁は11月26日、約100年ぶりの大修理が進む奈良市の国宝・正倉院で、屋根瓦のふき替え作業が終了し、装いを新たにした姿を報道陣に公開した。今回の大修理は傷んだ屋根瓦の交換や、軒先の垂れ下がりを抑えるための屋根裏の構造補強が目的。一昨年秋から作業が本格化した。約2万6200枚の瓦を新調した一方、奈良時代の瓦を含む約8400枚を再利用。屋根全体の重さは約191㌧と修理前より約8㌧軽くなった。
今後は室内の復旧作業や、建物全体をカバーしている覆い屋の撤去などを行い、来年秋に完成する計画。最後の現場の一般公開を2014年2月7~11日に行う。