伊勢神宮で古式ゆかしく「式年遷宮・遷御の儀」挙行

伊勢神宮で古式ゆかしく「式年遷宮・遷御の儀」挙行
 
20年に1度社殿を建て替える伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮で、最も重要な神事「遷御(せんぎょ)の儀」が10月2日夜、皇大神宮(内宮)で行われ、絹の幕で隠されたご神体が旧正殿から新正殿に移された。1300年の歴史を持つとされる式年遷宮は今回が62回目。8年かけて続いてきた神事はクライマックスを迎えた。豊受大神宮(外宮)でも5日夜、ご神体を新正殿に移す神事が行われる。
 式年遷宮は伊勢神宮で20年に1度、社殿や鳥居などを建て替える神事。持統天皇時代の690年に始まったとされ、内宮と外宮のほか、14ある別宮でも行われる。8年間かけて30以上の行事を重ね、奉納する神宝や装束もすべて新調する。20年ごとに行われる理由ははっきりしないが、社殿の尊厳を保つ限界とする説や、技術伝承のためとする説などがある。

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