初公開「頼政一代記」など京都・平等院で840回忌記念展

京都府宇治市の平等院で5月25日、同院にゆかりの深い従三位・源頼政の840回忌を記念した特別展「源頼政-歴史と伝説の交叉(こうさ)」が始まった。9月27日まで。期間中、展示品を一部入れ替える。公家と武家姿の頼政像のほか、初公開の絵図「頼政一代記」はじめ、弓やかぶと16点が展示されている。総帥・平清盛のもと、平家の天下が続いていた中、頼政は本心を胸に秘め、平家とも交流し、強かに生き抜き、その機会を待っていた。そして、源氏再興を期して挙兵した。しかし機熟さず1180年、宇治橋での合戦で敗れ、5月26日、平等院の境内で自刃、無念の最期を遂げた。こんな頼政には御所での鵺(ぬえ)退治の伝説や、亡くなった後の魂が「源氏蛍」となり、「平家蛍」と入り乱れて宇治川を乱舞したとの伝承も残っている。

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