伊藤博文暗殺めぐる漱石の寄稿発見
伊藤博文が旧満州(現在の中国東北部)のハルピンで独立運動家の安重根に射殺された事件をめぐり、夏目漱石が満州の邦字紙に寄せた所感が見つかった。漱石が寄せた記事は、1909年11月5日付と翌6日付の「満州日日新聞」の「韓満所感」。漱石はこの事件に、「稀有の兇変」と驚き、ただ「余の如き政治上の門外漢は遺憾ながら其の辺の消息を報道するの資格がない」と記し、距離を置いて見ている。漱石の全集には未収録の資料という。見つけたのは作家の黒川創さん。黒川さんはこの記事を手掛かりに時代を考察した小説「暗殺者たち」を執筆、1月7日発売の文芸誌「新潮」2月号に掲載されている。
伊藤博文が旧満州(現在の中国東北部)のハルピンで独立運動家の安重根に射殺された事件をめぐり、夏目漱石が満州の邦字紙に寄せた所感が見つかった。漱石が寄せた記事は、1909年11月5日付と翌6日付の「満州日日新聞」の「韓満所感」。漱石はこの事件に、「稀有の兇変」と驚き、ただ「余の如き政治上の門外漢は遺憾ながら其の辺の消息を報道するの資格がない」と記し、距離を置いて見ている。漱石の全集には未収録の資料という。見つけたのは作家の黒川創さん。黒川さんはこの記事を手掛かりに時代を考察した小説「暗殺者たち」を執筆、1月7日発売の文芸誌「新潮」2月号に掲載されている。