12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖
国立極地研究所など14カ国の研究機関のまとめによると、12万6000年前ごろの北極圏のグリーンランド北部の気温は、現在よりも8度近く高かったことが分かった。氷床の成分分析の結果、12万8000年前から12万2000年前の間に氷床の厚さが約400㍍減り、表面の高度も現在より130㍍程度低くなっていた。昨年夏にはグリーンランドのほぼ全域で氷床の表面が解けたことが観測されている。今後、地球温暖化が進めば、最終間氷期と同様に大規模な融解の可能性があるという。