難波宮に大規模回廊跡 奈良時代に女帝が滞在した新宮か
大阪市博物館協会大阪文化財研究所と同市教育委員会などは1月9日、奈良時代に聖武天皇が造営した難波宮跡(大阪市中央区)で、大規模な回廊の一部とみられる土壇跡や8世紀の瓦片が大量に見つかったと発表した。内裏から東南へ約60㍍の超一等地で、瓦葺きの回廊で囲んだ格式の高い施設があったとみられる。年代や位置からみて、聖武天皇の長女・孝謙女帝が756年に滞在した東南新宮の可能性がある-としている。土壇は長さ16㍍以上、幅約7㍍、高さは現状で約15㌢。回廊の基礎部分とみられ、仕切りを挟んで2本の通路が並ぶ「複廊」だったようだ。