豊臣秀長の郡山城の天守は5階? 礎石群見つかる
奈良県大和郡山市教育委員会は9月12日、豊臣秀吉の弟、秀長が城主だった郡山城(奈良県大和郡山市)の跡で、天守を支えた礎石群(16世紀末)が見つかったと発表した。店主は礎石の配置などから1階は南北約18㍍、東西約15㍍の5階建て程度に復元できるという。金箔が一部に残る瓦も、城内から初めて出土した。
豊臣政権期の築城で様相が明らかな城は少なく、同市文化財係でも城郭構造や築城技術の発展を考えるうえで重要–としている。郡山城の天守に関する史料はほとんどなく、築造年代も不明で、天守の存在を疑う説もあった。今回出土した瓦の形や製作技法、天守台上面に再建や修復の痕跡がないことから秀長らが居城とした16世紀末の築造と判断した。