襖絵10枚が円山応挙の作と確認 京都の美術館で公開
京都市の相国寺(上京区)が所蔵する襖(ふすま)絵が、江戸時代中期の画家、円山応挙の作品であることが確認され、12月20日、相国寺承天閣美術館で報道陣に公開された。円山応挙展後期展で21日から2014年3月23日まで一般公開される。襖絵は20枚からなり、寺の開山堂に飾られていた。うち雪景色の山里を描いた「雪中山水図」10枚が応挙作と分かった。応挙は当初、これらを京都御所の女院御所向けに制作。1807年に建物ごと相国寺に与えられ、寺は移築し開山堂として使っていた。寺の記録と応挙の弟子が残した制作記録とが一致した。