神戸の遺跡で東大寺の大仏鋳造への寄進示す木簡発見
神戸市教育委員会は4月10日、同市東灘区の深江北町遺跡で、仏教徒の寄付行為を示す「智識」や「天平十九年」(747年)と記された木簡が見つかったと発表した。年代などから東大寺の大仏鋳造への寄進を記した内容とみられるという。同市教委によると、都以外の地方で仏教に関わる寄進を裏付ける木簡の出土は全国初。今回出土した木簡は途中で折れていたが、縦13㌢、横約4㌢。「銭一文」の記述もあり、鑑定した奈良文化財研究所では、役人が大仏鋳造のため庶民から強制的に寄付を集めたリストかも知れないと話している。