正倉院で「開封の儀」11/29まで年に1度の宝物点検
聖武天皇ゆかりの品を納めた奈良市の正倉院で10月3日、毎年秋の恒例行事、年に1度、宝庫の扉を開ける「開封の儀」が行われた。11月29日までの間、光明皇后が献納した数多くの宝物を点検し、防虫剤を入れ替えるほか、今年は奈良時代に宮中で使われた貴族の履物を特別調査する。
午前10時過ぎ、勅使の西野博之侍従ら17人が宝庫に到着。竹の皮に包んだ天皇陛下直筆の封紙が添えられた麻縄をはさみで切り、勅封を解いた。開封中の10月26~11月11日、奈良県国立博物館で蓮の花をかたどった華麗な仏具「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」など計66件の宝物が公開される。