東大寺二月堂で「修二会」本行始まる
東大寺二月堂(奈良市)で3月1日、「修二会(しゅにえ)」(お水取り)の本行が始まった。前日の春のような陽気から一転、小雨混じりのあいにくの天候となったが、傘越しに多くの参拝客が見守る中、童子と呼ばれる男たちが打ち振るった長さ約6㍍のたいまつが、夜空に明々と燃え上がった。火の粉を浴びたり、燃えかすを拾ったりすると無病息災がもたらされると伝えられる。修二会は752年に始まり、選ばれた11人の僧侶「練行衆」が、十一面観音像を祀る二月堂で板に体を打ち付ける「五体投地」などの懺悔(ざんげ)の行に勤める。