新作能「世阿弥」能楽ゆかりの奈良・大淀町で7日上演

新作能「世阿弥」能楽ゆかりの奈良・大淀町で7日上演
 能楽の大成者、世阿弥を現代の視点で哲学者の梅原猛さんが書いた新作能「世阿弥」が9月7日、奈良県大淀町の同町文化会館で上演される。同町は世阿弥が活躍した室町時代初期、能楽の座の一つ「桧垣本猿楽(ひがいもとさるがく)」が拠点にしており、能楽のゆかりの地として同町での公演が決まった。「世阿弥」は世阿弥と長男の元雅の情愛と葛藤、政治と芸術の相克を、古語ではなく現代の言葉で描く異色の能。
 4月、東京の国立能楽堂で初演され、舞台照明や暗転を用いるなど伝統芸能の能には見られない演出でも話題になった。世阿弥役観世流シテ方の梅若玄祥さん。上演前に出演者が指導して観客が謡曲「高砂」を謡うワークショップを開催する。

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