恐竜絶滅時を生き延びた二枚貝類発見 国内初 北海道
上越教育大の天野和孝副学長、金沢大学のロバート・ジェンキンズ助教らは2月27日、北海道浦幌町の約6000万年前の新生代の地層から、中生代末に起きた恐竜絶滅時の環境変動を生き延びた二枚貝類を国内で初めて発見したと発表した。今回の発見で、深海域の生物には環境変動の影響がなかったことが改めて確認されたという。
2012~2015年の調査で、新生代最初の暁新世(約6600万年前~5600万年前)の地層から、水深200~500㍍の深海に棲む11種の原始的な二枚貝の化石を発見。中生代最後の白亜紀(約1億4500万年前~6600万年前)にも生息していた「ホッカイドウキララガイ」「サハリントメソデガイ」などが含まれていることを確認した。深海が生物の避難所として機能していた可能性もあるという。