奈良明日香村・都塚古墳 築造に3万人動員か

奈良明日香村・都塚古墳 築造に破格の3万人動員か

奈良県明日香村教育委員会はこのほど、同村の都塚古墳が石材の採取から運搬、墳丘築造の作業過程と総重量を分析し、延べ約3万人もの作業員が動員されたとの試算を明らかにした。
同村教委では「破格の労働量で大王陵墓をしのぐクラス。明日香を掌握していた有力者の墓と考えられる」としている。通常の平均的な古墳築造に要する労働量は5,000~6,000人といわれる。
都塚古墳(6世紀後半~7世紀初め、奈良県高市郡明日香村)は類例のほとんどない「階段ピラミッド」形状を持つ古墳として知られている。
被葬者は一時、大王をもしのぐ勢力を誇った蘇我氏の基礎を築いた蘇我稲目(いなめ)と推定されている。物部氏との戦いを制し、有力豪族による連合政権を実質的に主導した蘇我馬子の父だ。

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