国宝・重文いぜん164件が所在不明、7件確認 文化庁
文化庁は5月17日、国宝や国の重要文化財(重文)指定の美術工芸品約1万件のうち、昨年度末時点でいぜんとして164件(うち国宝2件)が不明のままだと発表した。
一昨年度末時点で不明だった172件のうち7件の所在が確認できたほか、1件について「所在情報」が寄せられた。今回確認された7件は、金襴手花鳥文瓢形大瓶(きんらんてかちょうもんひょうけいたいへい)(東京都)、太刀「銘 景光(かげみつ)」(島根県)、蘆屋霰地真形釜(あしやあられじしんなりかま)(大阪府)、埴輪馬(東京都)などですべて重要文化財。現所有者が所有者変更の届け出などして分かったという。
文化庁は国宝、重文の所在不明のものが多数判明したため2014年以降、継続的に調査結果を発表している。