国宝「彦根屏風」は12代彦根藩主・井伊直亮が購入
滋賀県彦根市の彦根城博物館はこのほど、彦根藩井伊家に伝わり、江戸時代初期の風俗を描いた傑作として知られる国宝「彦根屏風」を購入したのは、12代藩主の井伊直亮(なおあき、1794~1850年)だったと発表した。
直亮が自ら記した収集品の目録から判明した。現在の金額で1億円(1,000両)もの売価を値切って入手したことも分かった。11月28日まで同博物館で公開される。会期中は無休。有料。
これまで、この「彦根屏風」は13代直弼(なおすけ)が購入したという井伊家伝来の説と直亮以降の江戸後期とする説の2つがあり、はっきりしていなかった。