啄木は128人中10位 盛岡尋常中合格時の席次表発見
岩手県出身の歌人、石川啄木(1886~1912年)が盛岡尋常中(現・盛岡一高)を受験、合格した際の席次表が見つかった。啄木の席次は合格者128人中10位。入学時の年齢は12歳と、通常より1年早いにもかかわらず、”神童”とうたわれた少年時代の英才ぶりをうかがわせる。入試成績は文献などで知られていたが、裏付ける資料が確認されたのは初めて。啄木は渋民村(現・盛岡市)の渋民尋常小に学齢より1年早く入学、首席で卒業後、盛岡高等小を経て、県内で最難関の盛岡尋常中を受験した。競争倍率は3~4倍だったという。