名古屋城襖絵 来秋にも本丸御殿で初の一般公開
名古屋市は6月12日、名古屋城本丸御殿で国重要文化財の襖(ふすま)絵「竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)」の実物を2018年秋にも設置、展示すると発表した。これまで単体で展示されたことはあるが、敷居と鴨居にはめ込んだ形での一般公開は、当初の本丸御殿の戦災焼失後、初めて。
竹林豹虎図は1614年、狩野派の絵師が描いた全4枚、表裏8面の襖絵。名古屋城来訪者の控室だった玄関の一之間と二之間の境に設置されていた。本丸御殿は太平洋戦争末期、1945年5月の空襲で天守とともに焼失したが、竹林豹虎図を含む障壁画1047面は空襲前に疎開していたため、現存している。