代表作など88件集め仏師・快慶展 奈良国立博物館
運慶と並び称される鎌倉時代の仏師・快慶の代表作を集めた展覧会が4月8日から奈良国立博物館で始まった。6月4日まで。
会場では国宝の「僧形八幡神坐像」や「弥勒菩薩立像」など国内外から集められた快慶の代表作など国宝7件、重要文化財50件を含む88件が展示されている。
僧形八幡神坐像は、東大寺境内にある手向山八幡宮の前身にあたる神社で祀られていた坐像だ。僧の形をしたご神体で、内部には後鳥羽天皇や後白河法皇などの名前が墨で記されている。弥勒菩薩立像は、アメリカのボストン美術館所蔵の像で、これまで確認されている中で、最も初期の快慶の作品だ。瑞々しく、若々しい体つきが特徴。