京都・西寺の五重塔の本格発掘調査へ 京都市
京都市は来年度、平安京造営時に東寺とともに造られ、その後焼失した西寺について、存在したとされる五重塔の場所を調べるための本格的な発掘調査を行うことになった。
これまで塔があったとみられる場所の周縁部などを調査したことはあったが、今回は地権者の了解を得て住宅など数軒を解体し、推定される場所を発掘する。今年秋ごろにも着手する方針。
これまでの西寺調査で「講堂」や本尊を安置したとされる「金堂」などの跡が見つかっているが、五重塔は正確な位置が特定できていない。
西寺は、長岡京から794年の平安京への遷都で桓武天皇が東寺と対になるように造った官営の寺。鎌倉時代の火災による焼失以降、再建されず現在、京都市南区の跡地が国の史跡に指定されている。