京都・五塚原古墳「ミニ箸墓」でスロープを確認

京都・五塚原古墳「ミニ箸墓」でスロープを確認
 京都府向日市埋蔵文化財センターは8月22日、邪馬台国の女王、卑弥呼の墓説がある箸墓古墳(奈良県桜井市)の3分の1サイズで築造されたとされる京都府向日市の五塚原古墳(3世紀後半、全長約91㍍)の発掘で前方部から後円部へせり上がるスロープが確認されたと発表した。後円部で遺体を埋葬する儀式を行った後、前方部で後継者が王位継承を宣言したとする説があり、スロープは埋葬資材を運んだり、葬列が通ったりするために設けられたとみられる。
 確認されたスロープは幅約1.5㍍、長さは2㍍以上。墳丘は後円部が3段、前方部が1段の構造だが、前方部と後円部の接続部分はスロープになっていた。2012年に実施された箸墓古墳の、レーザー光を使った航空測量でも同様のスロープがあると推定されている。

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