井伊直弼生誕200年祭 彦根城でゆかりの能・狂言

井伊直弼生誕200年祭 彦根城でゆかりの能・狂言

彦根市で開催中の井伊直弼公生誕200年祭の関連事業「彦根城能」が9月22日、同市の彦根城博物館能舞台で開かれ、直弼ゆかりの演目が訪れた約200人の観衆を魅了した。
幕末の幕閣にあっては大老職に就き、ともすれば悪評高い安政の大獄を断行した”悪玉”に仕立て上げられる直弼だが、一個人としては品格のある文化人だった。そのため、茶道や能・狂言などにも明るく、関心が高かった。
直弼がつくったとされる素謡「筑摩江」に続き、能「安達ケ原」をもとに直弼がつくりあげたと伝わる狂言「鬼ヶ宿」を、大蔵流の茂山千五郎さんらが演じた。最後に直弼が自身の好みで演出したとされる能「竹生島 女体」を喜多流の粟谷能夫さんらが上演した。弁財天や龍神が登場する場面に、観客らは息をのんで魅入っていた。

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