三菱マテリアル 無酸素銅「MOFC-HR」開発 世界最高水準

三菱マテリアル(本社:東京都千代田区)は9月27日、強度と耐熱性を世界最高水準に高めた無酸素銅「MOMC-HR」(Mitsubishi Oxygen Free Copper-Heat Resistance)を開発したと発表した。
自動車のEV化や次世代エネルギーの普及に伴い、電気機器部材には大電流と高い放熱性が求められつつあり、銅材料の中で最も高い導電率と熱伝導率を持つ無酸素銅は、急速にその用途が広がっている。しかし、小型化により強度が必要な場合、大電流通電により材料温度の上昇を伴う場合、製造時に熱処理を必要とする場合には、これまでの無酸素銅では強度や耐熱性が不足するという課題が指摘されていた。
今回同社が開発したMOFC-HRは、こうした課題を克服したもの。コア技術である高品質な無酸素銅製造技術と材料設計技術により、高い導電率と熱伝導率を維持しつつ、強度と耐熱性を飛躍的に高めた。

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