一遍上人の肖像や絵巻を一堂に 京都で特別展
踊り念仏で知られる、時宗を開いた鎌倉時代の一遍上人の肖像画や、その生涯を描いた国宝の絵巻などを一堂に紹介する特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」が、京都国立博物館(京都東山区)で開かれている。6月9日まで。
会場には、一遍上人の生涯を描いた国宝の絵巻「一遍聖絵」の全12巻、肖像画、彫刻などおよそ200点が展示されている。時宗は一遍らが一般庶民の中に入って布教した宗派。展示されている作品に目を凝らすと、描かれた中世の人々の息吹や、様々な階層の暮らしぶりの一端がうかがえる。