ティラノサウルス類の新属新種恐竜 米ユタ州で発見

 米ユタ大学自然史博物館などの研究チームは、米ユタ州南部の約8000万年前(白亜紀後期)の地層から、大型肉食恐竜ティラノサウルス類の後頭部が盛り上がった化石を発見し、科学誌プロスワン電子版に新属新種に分類したと発表した。「ライスロナクス・アルゲステス」と名付けられたこの恐竜は頭や腰、脚、尾の骨の化石が見つかり、体の長さ8㍍、重さは2.5㌧と推定された。約7000万年前に出現し、史上最強といわれるティラノサウルス・レックスより、小型だが、レックスと同様に後ろ脚で歩き、前脚は短かったとみられる。後頭部が盛り上がっているほか、両目が前向きに付き、鋭い歯が並ぶ特徴があった。

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