「梟の城」執筆した作家・司馬遼太郎の文机帰郷
来年没後20年になる作家、司馬遼太郎(1923~96年)が、直木賞を受賞した「梟(ふくろう)の城」(1960年1月受賞)など初期作品を大阪市内で執筆していたころの文机が委託先から約半世紀ぶりに帰郷した。東大阪市の終の棲家(ついのすみか)跡に建てられた司馬遼太郎記念館が10月20日、公表した。
木製で幅81.5㌢、奥行き55㌢、高さ33㌢、引き出しが三つの座り机。司馬は1959年1月、産経新聞の同僚記者だった福田みどりさん(2014年11月)と結婚。それまで暮らしていた大阪府八尾市から、大阪市西区の「西長堀アパート」に移住した.机は八尾時代から新婚アパート時代初期までの間に使われ、直木賞受賞作の他に長編「花咲ける上方武士道」などが生み出された。