「式年造替」の春日大社で本殿修理 朱塗り替え
社殿を20年に1度修復する「式年造替」を行っている春日大社(奈良市)で9月28日、国宝・本殿の修理がが始まり、屋根飾りの「千木(ちぎ)」などが取り外された。修理では檜皮(ひわだ)屋根の吹き替えや、柱の朱の塗り替えなども行い、2016年秋に完成予定。
1863(文久3)年建築の本殿は幅約1.9㍍、奥行き約2.5㍍、高さ約5.7㍍の神殿4棟が横に並ぶ独特の構造。かつては式年造替のたびに建て替えたが、明治以降は文化財保護のため修理している。春日大社の千木は長さ2.4㍍のヒノキ部材2本を交差させて朱を塗り、金箔を張った銅製金具を用いた豪華な造り。近くの仮殿に移されているご神体は、本殿修理後の16年11月、遷座祭で本殿に戻る。