「天皇退位」18年12月か19年3月実現へ 特例法成立
天皇陛下の退位を実現する「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が6月9日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。これにより、明治以降で初めての退位が今後3年のうちに実現する。天皇の退位は江戸時代の光格天皇以来、約200年ぶり。
今回の特例法は陛下一代限りの退位と皇太子さまの即位を定め、退位後の称号は「上皇」、皇后さまは「上皇后」とする。政府は「将来の先例となり得る」と位置付けており、同様の特例法を制定すれば事実上、将来の天皇も一代ごとに退位できる。
政府は退位日について、2018年12月下旬のほか、2019年3月末も選択肢として本格検討に入った。いずれの場合も、半年から数カ月前に新年号を発表する方向。