福呼ぶ「宝木」奪い合う 岡山・西大寺で奇祭はだか祭
岡山市東区の西大寺観音院で2月18日夜、真っ白のまわし姿の男たちが福を呼ぶという木の棒「宝木(しんぎ)」を奪い合う「西大寺会陽(さいだいじえよう)」(通称はだか祭)があった。この奇祭は室町時代に始まったとされ、今年で508回目。
午後10時ごろに境内の明かりが消され、住職が高さ約4㍍の本堂の御福窓(ごふくまど)から2本の宝木(長さ約20㌢)を投げ込むと、冷水で身を清めた約1万人の男たちが激しい争奪戦を繰り広げる。厳しい寒さの中にもかかわらず、体と体のぶつかり合いで湯気が立ち上るほど。
そんな争奪戦を経て宝木を手に境内を出た男性が今年の「福男」になった。