横浜ゴム 理研・日本ゼオンとバイオマスからブタジエン生成技術

横浜ゴムは4月13日、理化学研究所(以下、理研)、日本ゼオンと共同で設置している「バイオモノマー生産研究チーム」の共同研究により、バイオマス(生物資源)から効率的にブタジエンを生成できる世界初の新技術を開発したと発表した。
ブタジエンは現在、ナフサ熱分解の副生成物として工業的に生産されているが、ブタジエン生成技術を確立することにより、石油への依存度が低減でき、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)削減に貢献できる。

400年前の江戸城最古の石垣か 皇居の発掘調査で見つかる

皇室のゆかりの美術品などを収蔵・展示する皇居・東御苑の「三の丸尚蔵館」の建て替え工事に伴う発掘調査の現場で、新たな江戸城の石垣が見つかった。江戸城の石垣としては、およそ400年前の江戸初期、慶長期後半から元和期の最も古いものとみられる。
石垣は幅16m、高さ4mほどで、7段程度に石が積み上げられ、積み方などにこれまで知られてきた江戸城の石垣とは異なる、「乱積み」技法が使われている。

センコー・ウィラー 高速バス使い小口「貨客混載」輸送開始

センコー(本社:大阪市北区)とウィラーエクスプレス(本社:東京都江東区)は4月12日、4月からウィラーエクスプレスが運行する高速バスの荷物スペースを使って、小ロットの荷物を低コストで運ぶ、東・名・阪の「貨客混載」幹線輸送を開始したと発表した。
今回貨客混載輸送を開始した便は東京(江東区)~大阪(堺)、東京(江東区)~名古屋(港区)、名古屋(港区)~大阪(堺)を結ぶ3路線約50便/日。料金は東京~大阪、1件1万8,000円~4万3,000円とトラックに比べ割安で利用できる。

吉本興業HD 中国・上海市に新会社 アジアで市場拡大目指す

吉本興業ホールディングスは4月13日、中国での事業を推進するため上海市長寧区に新会社を設立したと発表した。100%出資の現地法人で、今後は「上海吉本」を起点とし、アジアでの市場拡大を目指す。新会社では日中両国の人材発掘や育成を図るためのオーディション番組の制作、地方経済の活性化を目指すライブコマース事業などを計画している。

サタケ 新型精米機「MILSTA」開発 5/10より広島本社で公開

サタケ(本社:広島県東広島市)は4月12日、新型精米器「MILSTA(ミルスタ)」を開発し、5月10日より新技術・新発想を導入したモデルプラントとして広島本社で公開すると発表した。
同社は1961年、研削式精米機と摩擦式精米機を合理的に組み合わせた日本初のコンパス精米機を開発、供給してきた。今回、精米工場の人手不足や労働時間の短縮による運営難、中食・外食の要求品質の高度化などの課題に応えたモデルを開発した。この結果、「ジャストインタイム生産」「24時間365日フル稼働」「IoTの活用」「精米品質の向上と安定」などの機能を有した新モデルを実現した。

遠州鉄道 ベトナム・ハノイに7月 IT開発拠点設立8月から始動

運輸・流通事業を手掛ける遠州鉄道(本社:静岡県浜松市)は4月8日、社内向けの情報システム開発などを担う全額出資子会社「遠鉄ベトナム」を7月に、ベトナム・ハノイに設立すると発表した。
現地で高度なIT人材を採用し、遠鉄グループの各種ウェブサイトや業務システムなどを開発する。ハノイ工科大学の卒業生はじめ、現地の優秀な人材を確保したい考え。8月から始動し、3年後に現地人員30人規模に増やす計画。
遠州鉄道は3年前からスーパーマーケットやや介護事業に約100人のベトナム人を技能実習生として受け入れているほか、静岡大学に留学するベトナム人学生をITの高度人材としてアルバイトで採用している。