修復 熊本城天守閣 4/26から一般公開 大被害から5年 元の姿に

2016年4月の熊本地震から5年。大きな被害に見舞われた国の特別史跡・熊本城(熊本市)の復旧作業は、20年にも及ぶ計画で開始されたが、天守閣の修復工事がこのほど終了。元の姿を取り戻した天守閣が4月26日から一般公開される。
2度の震度7の地震で名城の石垣は、地震発生時のニュース映像で見た無残な姿の記憶通り、全体の約3分の1で被害が出た。熊本城調査研究センターの調べによると、地震で崩落や膨らみが起きた石垣の多くは、それ以前の地震や台風、経年変化などで破損し、積み直された部分に被害が集中していたという。

日本郵政と東電 EV充電器などで協業 脱炭素へ提携に合意

日本郵政と東京電力ホールディングスは4月23日、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素社会の実現に向け、戦略的提携に合意したと発表した。まず郵便局の集配に使用する電気自動車(EV)向け充電器の導入や、太陽光発電設備の設置で協業する。
今秋をめどに、沼津郵便局(静岡県)と小山郵便局(栃木県)で実証実験を実施。将来的に全国約2万4,000の郵便局のうち、集配を担う1,000局程度に展開していく方針。東電が郵便局に整備したEV向け充電器の一部は地域住民にも利用できるようにする。

島津製作所 自動核酸抽出システム発売 作業時間を大幅短縮

島津製作所(本社:京都市中京区)は4月22日、核酸抽出システム「EluNA」を発売すると発表した。同システムは人の血液の遺伝子解析の前処理工程で核酸(DNA)を抽出する作業を自動化した。これにより、従来法で30分間要していた核酸抽出の手作業がわずか2分間(装置による自動抽出工程を含めると10分)に短縮でき、人為的ミスの削減につながる。
同システムは、自動核酸抽出装置「NAX-200」(税別49万9,000円)と消耗品キット(税別4万6,000円)で構成されている。発売後1年間で装置120台の販売を見込む。

住友商事 日本・アジア農地炭素貯留の事業推進で米Indigoと協業

住友商事(本社:東京都千代田区)は4月22日、日本およびアジアを中心とした、農地への炭素貯留を推進する「Indigo Carbon」事業推進で、米国のアグリテック系ユニコーン企業、Indigo Agriculture(本社:マサチューセッツ州、以下、Indigo)と協業に向けた覚書を締結したと発表した。
両社は日本やアジアで、Indigoが推進している農地への炭素貯留事業を中心に、それ以外にも新規事業の立ち上げや、住友商事が手掛ける既存事業の高付加価値化に取り組む。

ホンダ 40年までに全新車販売をEV・FCVに 脱ガソリンを発表

ホンダは4月23日、2040年までに世界市場での新車販売すべてを電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)に切り替えると発表した。ハイブリッド車(HV)も含め、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出する新車(=ガソリン車)の販売はやめる。三部敏宏社長が明らかにした。
海外では米ゼネラル・モーターズ(GM)なども同様の方針を明らかにしているが、日本勢では初めて。

トリドールHD ブルネイにヌードルショップ2号店オープン

トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)は4月23日、東南アジアを中心に展開するヌードル業態「Boat Noodle(ボートヌードル)」のブルネイ2号店となる新店舗が3月26日にオープンしたと発表した。同店の出店により東南アジア諸国では同業態がブルネイ2店舗、マレーシア35店舗、シンガポール店舗4店舗の計41店舗となる。
マレーシア発のボートヌードルは、1杯100円未満の手ごろな価格で、自分の食べたい分を注文し、食べ終わった器を積み上げながら食べるスタイルのヌードルショップ。