日本地図学会の専門部会は5月18日、江戸後期に伊能忠敬(1745~1818年)と測量隊が作製した手描きの「大日本沿海輿地全図」のうち、列島を3枚に収めた「小図」の副本(控え)が新たに見つかったと発表した。
学会によると、幕府に提出した伊能図の正本は明治期にすべて焼失。小図の副本全3枚の現存が確認されたのは、2002年の東京国立博物館所蔵図(国重要文化財)以来2例目という。保存状態も良好で色彩が美麗に残る重文級の発見。
伊能図は縮尺が違う大中小3種あり、小図は縮尺43万2000分の1。副本は測量隊の控えなどとして、正本と並行して作製された。今回の副本は北海道、東日本、西日本を横約1.6m、縦1.5~2.5mの用紙に描き「実測輿地図」と題されていた。
トヨタ 国内2工場停止 半導体不足で2万台影響 初の生産調整
トヨタ自動車は5月18日、世界的な半導体不足で国内2工場の稼働を6月に3~8日間停止すると発表した。これに伴い2万台程度の影響が出る見込み。半導体不足でトヨタ自動車の国内工場が生産調整するのは初めて。
宮沢賢治の詩「S博士に」の直筆草稿見つかる 主治医の蔵書から
関西エアポート 大規模改修工事で530億円の融資枠設定
関西空港を運営する関西エアポートは、新型コロナ収束後を見据え5月末からターミナルビルの大規模改修工事を開始する計画だ。このため3つの取引銀行や国と金融機関が出資する官民ファンド「民間資金等活用事業推進機構」との間で、今年度から5年間で530億円の融資枠を設定した。
関西空港では海外からの旅客4,000万人にまで受け入れ可能にするため、防災対策費を含め1,000億円をかけたターミナルビルを5月28日から大規模改修工事を開始する。今回資金調達にめどをつけた形で、4年後に迫った大阪・関西万博の開幕前に大半の工事を完了させたいとしている。
中国の探査機 火星着陸に初めて成功 旧ソビエト,米国に次ぎ
島津製作所 下水によるコロナ検査の受託分析サービス開始
島津製作所(本社:京都市中京区)は5月13日、受託分析子会社、島津テクノリサーチが下水を使った新型コロナウイルスのPCR検査サービスを本格的に始めたと発表した。下水検査費用は1回7万円(税別)。交通費など諸費用が別途必要になる。
高齢者施設や学校など施設単位で実施し、個人への検査と併用することで効率的に感染者を把握できる。感染者の排せつ物には発症前からウイルスが含まれ、排水を調べることで感染流行の兆しがつかめる。