岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園で12月27日、歌人、石川啄木の歌碑の除幕式が開かれた。歌碑は高さ約1.8m、幅約2.2mで、啄木初の歌集「一握の砂」に収められている「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」が刻まれている。ひ孫の石川真一さん(56)が揮毫(きごう)した。
啄木の歌碑は2011年の東日本大震災の津波で流失していた。1960年のチリ地震津波でも流されており、今回が3回目の建立。啄木が修学旅行で訪れた縁で1958年に高田松原に歌碑が建てられ、今回は啄木の没後100年に合わせ記念事業実行委員会が再建を企画した。
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「赤穂義士祭」2年ぶりに規模縮小し実施 高校生が赤穂城跡で
「忠臣蔵」として知られる兵庫県赤穂市の「赤穂義士祭」が12月14日、2年ぶりに規模を縮小して行われた。2年ぶりの開催となった今年は、市民が街中を練り歩くパレードを取りやめるなど規模を縮小。今回は県立赤穂高校の生徒たちが四十七士に扮して赤穂城跡を練り歩いた。
行列は、大石内蔵助役の生徒が打ち鳴らす太鼓の音に合わせておよそ200mの道のりを30分かけて一歩一歩ゆっくりと練り歩き、大石神社の鳥居の前で「えい、えい、おー」と”勝どき”をあげた。
赤穂義士祭は300年余り前の江戸時代、徳川五代将軍綱吉のころ、播州赤穂藩の四十七士が主君、浅野内匠頭の敵を討つため、吉良邸へ討ち入りしたことに因むもの。その12月14日に毎年行われているが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。