平仮名で土器に最古の「いろは歌」全文 京都の貴族邸跡
京都市埋蔵文化財研究所は6月27日、京都市の「堀河院」と呼ばれた貴族の邸宅跡から30年前に出土した平安時代末期~鎌倉時代初期(12世紀末~13世紀初め)の土器に「いろは歌」のほぼ全文が平仮名で墨書されていたことが分かったと発表した。平仮名で全文がうかがえる資料としては最古という。土器は直径9㌢の小皿。裏面に、いろは47文字のうち43文字が8行に分けて記してあることが判明。4文字は欠損部に書かれていたとみられ、確認できなかった。筆使いはつたなく、同研究所は字を習い始めたばかりの人が、手習いで書いたものではないか-とみている。