女優・高峰秀子さんの未発表随筆発見
映画「二十四の瞳」「浮雲」など映画史に残る作品に主演した女優で、エッセイストとしても知られた高峰秀子さん(1924~2010年)の未発表のエッセイが、東京都港区の自宅で見つかった。1958年に夫で映画監督の松山善三さんと欧州旅行した際の旅行記で、新潮社から「旅日記 ヨーロッパ二人三脚」のタイトルで3月30日に刊行される。旅行記は、ベネチア国際映画祭に出席するために日本を発った1958年8月24日から、フランスやドイツ、スペインなどを回って帰国した翌年3月28日までの約7カ月間にわたる。各地の食べ物や買い物、映画の感想が淡々と綴られている。パリで画家の藤田嗣治に絵を描いてもらうなど、幅広い交友関係もうかがわれる。