奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

国内で唯一、「たたら吹き」で日本刀の材料となる高純度の玉鋼(たまはがね)をつくっている島根県奥出雲町大呂の「日刀保(にっとうほ)たたら」で1月24日、今年の操業開始となる火入れ式があった。「たたら吹き」は土の炉に燃料の木炭と砂鉄を入れる日本古来の製鉄法だ。
伝統的な神事に続き、村下(むらげ)と呼ばれる技師長が「初種」と呼ばれる今年最初の砂鉄を炉に入れた。それから3昼夜にわたり、30分ごとに砂鉄と木炭を加え続ける。そうすると炉からは、鉄の塊が約3㌧製造され、最も高品質な部分の玉鋼が刀匠に分けられるという。
1997年に開設された日刀保たたらは、2016年4月「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」として、日本遺産に登録されている。

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