大津・曼陀羅山古墳群で地方豪族の墓?見つかる
滋賀県大津市教育委員会はこのほど、100基余りの古墳からなる大津市の古墳群の発掘調査で、新たに地元の豪族の墓とみられる石室が見つかったと発表した。
大津市の真野地区の「曼陀羅山古墳群」には6世紀の古墳時代後期の墓が116基あるが、発掘調査が行われていたのは5基だけで、埋葬者など詳しいことは分かっていなかった。
大津市教育委員会が新たに直径20㌢ほどの2つの古墳を調査したところ、いずれも横穴式石室と呼ばれる石造りの埋葬施設が確認され、30余りの土器のほか、鉄製の刀のつばや矢じりなどが見つかった。こうした武器の副葬品は海外から日本に来た渡来人のものとみられる古墳群からは見つかっていないことから、同市教委では地元の豪族の墓だとみていて、未発掘の古墳群の埋葬者を考えるうえで重要な発見だとしている。