壬生狂言「炮烙割」に歓声 春の公演始まる
京都市中京区の壬生寺で4月29日、国の重要無形民俗文化財に指定されている「壬生狂言」の春の公演が始まった。5月5日まで。
今回の公演では最初に人気の演目「炮烙割」が行われた。「悪さをはたらくと、報いを受ける」という教えを伝える演目で、約1,000枚の皿が割られるクライマックスのシーンでは、皿の割れる大きな音が会場に響き渡り、詰め掛けた観客から大きな拍手が起こっていた。
壬生狂言は、壬生寺の僧侶が仏教の教えを分かりやすく伝えようと、約700年前の鎌倉時代に始めたとされ、面をつけた演者たちが太鼓や笛の音色に合わせて身振り手振りだけで演じるのが特徴。