古代の造幣局全容解明へ 周防鋳銭司跡発掘調査

古代の造幣局全容解明へ 周防鋳銭司跡発掘調査

平安時代に銅銭を鋳造した山口市の鋳銭司(すぜんじ)・陶地区にある「周防鋳銭司(すおうのじゅぜんじ)跡」の発掘調査が始まった。
同所の発掘調査は1971年度以来、約45年ぶり。2020年度までの期間中、これまで調査されていない広大なエリアの発掘を進め、古代の「造幣局」の全容解明を目指す。周防鋳銭司では、古代日本で発行された12種類の銅銭「皇朝十二銭」のうち、8つが鋳造されとみられる。
1965年度、71年度の発掘で鋳造に使ったとみられる「るつぼ」などの土器や、鋳銭司長官の名が刻まれた粘土板が出土し、73年に約3万8000平方㌔㍍が国指定史跡となった。ただ、これまで発掘調査されたのは全体の5%未満で、古代造幣局に連なる様々な謎が解き明かされるのを待っている。

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