金閣寺 敷地内から七重塔「北山大塔」部材の一部出土
京都市埋蔵文化財研究所は7月8日、巨大な仏塔の一部とみられる装飾品が、鹿苑寺(金閣寺、京都市北区)敷地内から出土したと発表した。
文献によると、室町幕府三代将軍の足利義満(1358~1408年)は、金閣寺近くに「北山大塔(だいとう)」を建立したとされ、その部材の可能性があるという。北山大塔は七重塔だったとみられる史料がほとんど残っておらず、その部材とすれば初の発見となる。
今回、最大のもので横幅37.4㌢、高さ24.6㌢、厚さ1.5㌢の青銅製破片が東側敷地で計3個見つかった。塔の屋上から突き出た「相輪」の一部で、輪を9個重ねた「九輪(くりん)」の破片とみられ、一部に金メッキが施されている。