道鏡ゆかりの由義寺の存在裏付ける塔の基壇見つかる

道鏡ゆかりの由義寺の存在裏付ける塔の基壇見つかる

大阪府八尾市文化財調査研究会は2月9日、奈良時代に女帝・称徳天皇(在位764~770年)と、その寵愛を受けて「法王」の座に就いた僧・道鏡(?~772年)が建立した由義(ゆげ)寺があったととみられていた大阪府八尾市の東弓削(ひがしゆげ)遺跡で、巨大な塔と思われる建物の基壇(土台)が見つかったと発表した。
同市教委や調査研究会は、文献でしか確認されてこなかった由義寺の存在を裏付ける貴重な史跡とし、保存も検討するという。
基壇は約20㍍四方で、奈良時代後半の地層から見つかった。一辺20㍍の基壇から類推すると、同寺には高さ60㍍級の七重塔が建っていた可能性があるという。付近からは塔頂部の装飾品「相輪(そうりん)」の破片とみられる銅製品も見つかった。

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