謎の哺乳類「デスモスチルス」は海で生活していた?
大阪市立自然史博物館の研究チームは、3000万~1000万年前ごろに日本や北米西海岸などの沿岸に生息し、生態が謎に包まれている哺乳類の一種「デスモスチルス」は、海で生活していたとする研究結果をまとめた。米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。デスモスチルスは、のり巻き状の柱を束ねたような歯が特徴的な束柱類の一種で、化石で見つかった骨が密度の低い、クジラやゾウアザラシと似たスポンジ状になっていることを突き止め、体重が軽くなるように進化することで、上手に泳ぐ能力を獲得した-と分析している。