若冲の墨画発見 塩飽水軍の子孫所有 鑑定番組で
江戸時代の、鶏をモチーフにした作品で知られる画家、伊藤若冲(1716~1800年)の鶏図(墨画)が見つかった。今回見つかったのはテレビの鑑定番組に出されて本物と分かったもの。かつて瀬戸内海で活躍した塩飽(しわく)水軍の本拠地、香川県丸亀市の本島にある水軍の子孫の旧家で、50年以上、蔵で眠っていたものという。
作品は、若冲が得意とした鶏を描いた左右一対の掛け物で、雄がひなと雌を見守っている構図。鑑定で「本物」と判定され、1500万円の評価額が付いた。